こんにちは。daikonnbatakeです。
久しぶりの更新です。
今回はCyberpunk2077 を30時間程度プレイしたので、私なりの感想と考察を記事にしてみたいと思います。
私はこのゲームを2018年のE3の時期にトレーラーが発表されたあたりから知っていて、それ以来結構情報を追いながらワクワクして発売を待っていました。
もちろん予約購入して発売日に買ったものの、いろいろあってクソ忙しい生活をしていた(る)のでいまだに30時間くらいしかプレイできていません。
しかし、いろいろ思うところがあったので感想を書いていこうと思います。
世界観は大変GOOD! 街をドライブするのが楽しい
サイバーパンクというピンポイントなジャンルを的確に突いているデザインと、どこか荒廃した雰囲気のある街並みを一般人からもぎ取った車で走り抜けるのが堪らなく楽しいゲームです。
ハイキングシミュレーターとして街を堪能するには最高のインタラクティブコンテンツだと思います。
正直な感想
①期待度が高すぎた
正直なところを言うと、2019年の頭に大コケをかまして世間を笑いの渦に巻き込んだANTHEMと同じ匂いがするんですよね...
ANTHEMと違って致命的なバグや、ロードがクソ長いとかは無いですが、なんというか世間からの期待度が高すぎた結果、コレジャナイ感が出てしまったというのがあるなーと。
具体的には、街が空っぽに感じてしまうというのが大きな要因かなと思います。
当たり前の話ですが、プレイヤーは今作の舞台であるナイトシティにについて一切の知識を持ち合わせていない状態からNewGameするわけです。
その状態でいきなりナイトシティに放り出されて右も左もわからないわけで。
何が言いたいのかと言うと、ナイトシティがどういう場所なのか、経済がどう回っているのか、ナイトシティという街の設定が最序盤では全くわからない(いまだに理解できてない)ので存在感が薄っぺらく感じてしまうのです。
またチュートリアル終了後、一気に沢山のフラグが立つようで、
街を歩いているだけで1~2分置きに1回は色々な組織の人からご丁寧に自己紹介されたり、サブクエストのお知らせをされます。
結果として、どのような組織がどういう立場でどういう状況に置かれているのか、理解がまったく追い付かなくなるのです。
知らない組織からの自己紹介
↓
知らない組織同士の抗争に首を突っ込めと依頼される
↓
何をすればいいのかよくわからない
この悪循環でサブクエストが脳死で淡々と作業するだけの物と化してしまっている気がします。
あと純粋に連絡が来る頻度が凄すぎて鬱陶しいと思ってしまった。
まあなんと言いますか、ナイトシティのスケールと要素が噛み合っていないというか、プレイヤーのリソースが考慮されていないというか、全体的にちぐはぐな感じがするのです。
私はサイバーパンクというジャンルについて、未来の捉え方が一般的なSFとは一味違い、生々しいリアリティがあるから良いと考えているので、そういう点でサイバーパンクみが薄い気がしてしまう点も少し残念です。
②細かいバグ(仕様かも?)のせいで没入感が削がれる
①で述べた通りゲームがクラッシュしたり、ロードがクソ長いなどの致命的な不具合こそ無いものの、細かいバグが多数あり
- mobキャラが地面に頻繁に埋まっている / 平地でスタックしている
- mobキャラの見た目が明らかに50代のオッサンなのに声だけロリ
この2つは特に没入感が削がれます。
1 は 2 に比べてまだマシですがストーリーで盛り上がってるときに見かけるとすごく盛り下がります。
2 はストーリー関係なしにすごく盛り下がります。というか脳がフリーズします。
2 についての考察なのですが、これはワンチャンバグじゃない可能性があるんです。
どういう事かと言うと、既プレイの人は分かると思いますが、このゲームはキャラクリで体のあんな所やそんなところをいろいろいじれます。
つまり明らかに見た目が女性のキャラを作ったとしても声を男性にできるのです。(もちろん逆もできる)
何が言いたいのかと言うと、ゲームの仕様としてランダムにキャラを生成した結果、見た目がおっさんなのに声がロリという分け分からん現象が起きているのではないか?という話です。
これが仕様であると仮定した場合、この仕様が出来た背景を色々考えましたが、恐らくは昨今のゲームにポリコレ狂信者に傾倒する文化があるからではないかと考えます。
特にアメリカで開発されたゲームに多い傾向ですが、ゲームのヒロインがゴリゴリで可愛くないというものがあります。
なぜこうしているのかと言うと、こうしないとポリコレ狂信者にSNSで袋叩きにされるからです。
ポリコレ狂信者は「女性が性的に消費/搾取される存在を助長している!」
などとよくわからないことを連呼して、ただ単にかわいらしいだけのキャラと、それを作った人を批判します。
今回の場合、制作サイドが
「体が男性でも何人かに1人は声が女性な人を混ぜないとポリコレ狂信者にシバかれるからそうしよう」
みたいな、そういうふうに思ったのかもしれません。(妄想)
でも実際の所、声と見た目が乖離しているとそれに集中が持っていかれてしてしまい、没入感が削がれてしまうんですよね。うーん。
バグなら早く治してほしいし、仕様なら考え直してほしいところ。
③操作性...
FPSはApex legends しかやった事のない私ではありますが、正直操作性が悪いと思いました。
まあ対戦シューターではないのである程度はしょうがないと思いますが、キーボードマウスでプレイしてもコントローラーでプレイしても、操作性がイマイチなんですよね。
いつの間にか時間が過ぎてる系のゲームって、総じて操作性が極めて洗練されているため、プレイヤーはまるで自分自身がゲーム内で動いているような錯覚に陥る(操作するという事を意識していない)のですが、このゲームはそうではないようです。
8年も開発していたならもう少しどうにかなったのでは?(辛辣)
総評
たらたら文句を垂れましたが、まだ言いたいことはいろいろあります。
細かいところを作りこんでいるのに、それらの連携が取れていないせいでガタガタになっているところが非常にもったいない。
ストーリー自体がもっと理解しやすければなぁと(私の頭が悪いのもあるかも)
このゲームで学んだことは
ユーザーフレンドリーのためになぜその要素が必要なのかをしっかり考えて、本当に必要なものだけを最高にシンプルにまとめ上げることが必要である
ということ。
ストーリーにおいても、ゲームシステムにおいても、要素が多すぎて頭がパンクしがちなんですよね...このゲームは。
作り込みが激しいことは評価すべきだし、実際凄いのですが、その作り込みがかえってユーザーを見放しているようにも見えるのです。
制作サイドが満足するためだけに作られたコンテンツ感が出ちゃっているといいますか...。
極論を言ってしまうと、サイバーパンクな世界を表現するうえでオープンワールドにする必要は無いし、ストーリーに最低限絡むもの以外は廃して良いわけです。
パワーアップ要素についても、このゲームにパワーアップの要素があまり必要に思えなかったりもします。もし私が作るなら武器の種類を増やす程度です。
オープンワールドがなぜ必要なのか、複雑なパワーアップシステムがなぜ必要なのか、プランナーを目指す私は深く考えなければならないなと改めて思いました。